雪に咲く花
僕のすぐそばにいた
温かいその小さな手


今一人 残るものは
冷たい右手
空っぽの心
悲しみだけが包む


粉雪が舞う空に
最後の北風が
季節の終わり告げる
寒い日の夜


僕を残して
時は巡る



一人見た雪化粧
思い出す君の顔


今ここで 思うものは
君の幸せ
僕の幸せ
答えは別に


君のない未来図を
僕はどう歩けばいい?
僕だけの幸せを
描けるかな


思い出残して
季節は巡る



粉雪は指に溶け
暖かい追い風が
新しい季節告げる
春はそこに


僕はもう歩き出すから
君も幸せになって
僕は僕だけの道
見つけるから


雪は水になり
土に恵る


冬を乗り越えて
雪に咲く花