バスストップ
君がいた季節  梅雨の日のバスストップ
弾け飛んだ 雨粒たちが 去りゆく別れのステップ
閉じ込めた空に 揺らぐ雲を解き放ち
あの向こうに 手を伸ばしたら 掴める気がして

生活の糧だって やたら君に依存して
どんな理想も聞こえてやしない レイニーブルー

「子供だね」ありふれてた言葉も
前習って嬉しくて
あぁ、舞い上がった気持ちもあったけれど
さらば未来よ 君への想いよ

空っぽの部屋と 無数の香りに
さよならするよ 道違いの 明日行きのバスストップ

君のことを心配して したためた手紙など
もはや未来もあの日もつかめやしない

心から振り続ける悔恨の嵐
走り出すどうしようもなく 続いていく日々に
この身を任せ ゆらり揺られ

いつか君に届いたら 振りほどけない月のように
僕は陰となって そして繰り返していく
あぁ、なのに、どんな君の声も聞こえないんだ
Oh,レイニーブルー

心から振り続ける悔恨の嵐
「子供だね」ありふれてた言葉も
前習って可笑しくて
あの日弾けた雨粒の意味も
幻となって 乗り過ごして
そして君のいない次の季節へ