タイムカプセル
君の足跡と僕の足跡
二つ並んで道が出来た
二人の背中に延びる道は
思い出達の唯一の居場所

君と出会ったあの日から
君に内緒で作り始めた
君から貰ったあれもこれもを
詰め込んできたタイムカプセル

たった一つだって
忘れたくは無いけど
神様は僕の記憶に
限りをつけたから

タイムカプセルに閉まっておいた
とても小さな些細なもの
だけど何よりかけがえの無い
忘れたく無いもの


例えば君がくれた思い出は
プラネタリウムの空から見える
星の数と同じくらい
あったのかもな
それ以上かもな

でも実際に覚えてる数は
肉眼で見える星の数くらい
君と言う星座のその周りに
浮かぶ何十個くらい

一つでも多く
光ってて欲しいけど
消えた光が
教えてくれた事だってある

タイムカプセルに閉まっておいた
とても小さな些細なもの
だけど何よりかけがえの無い
忘れたく無いもの


いつか僕が星になったら
君の記憶の片隅に
このタイムカプセル
埋めておくからね


カプセルのふたに書いておいたよ
僕の名前と君の名前と
「幸せ」って書いておいたよ
だからいつか君のその手で
開けてみてね