music : Yamato
lyric : Yamato
轟いた汽笛の音が
一人の旅路を告げる
夕焼けに金色の絨毯
到着は夜明けごろ
許しを待って
放たれていく獣のように
夕凪に風を巻き上げて進んでいく
あなたはまるで
流されていく景色のように
またねと伝えたきり帰ってこない
僕は揺られて
あなたも一人揺られて
また読みかけのままで
斜陽は伸びる
景色が一つ流れて
僕はまた歳をとって
あなたに近づいていく
母を呼ぶ子供の姿は
とうに流れて
光を散らして輝く星が住んでいる
終点までどれくらいだろうか
羊を数える
夜もすがら灯りを並べて零していく
満たされないことも
割り切れない感情も
耐えられない静寂も
いらない いらない
あなたの庭が
荒れ果てたことも
怒られるだろうか
あなたに 話そう
あなたに向かう列車の中
流れる景色を集めてきた
あなたがいなくなった日々も
あなたに全部渡せるように
白銀に燃えている列車の外
心があなたを呼んでいる
どれだけこの時を待っただろう
何度も何度も
引かれた暗闇のカーテン
包まれる銀色の世界
一面に花畑の絨毯
手を振るあなたが見えた
視界が滲んで揺れる
「あなたがいない世界は退屈でした。」