深海
深海の底から照らす
月も今はもう過ぎて
頭の上に波が揺れる
暑い日ざしが弱り始める

影が紛れても
空が隠れても
光に映るならば
君をいつまでも
瞳の奥で
捉えていたい

白い太陽が翳ってく
あなたの瞳を眩ませてゆく
八月の雨の中
蜃気楼のように君を見ていたい

雲の底から湧き上がる
白い線は暗すぎて
足の下の星が揺れる
淡い痛みが尖り始める

風が靡いても
空が溢れても
向かい風の中で
君をいつまでも
瞳の奥で捉えていたい

白い太陽が翳ってく
あなたの瞳を眩ませてゆく
八月の雨の中
蜃気楼のように君を見ていたい

白い太陽が翳ってく
あなたの瞳を眩ませてゆく
八月の雨の中
蜃気楼のように君を見ていたい