プロフィール
Van Panther
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海外
Grunge / Post Hardcore / Post Rock
アイルランドのリムリック市を拠点とする五人組のオルタナティブバンド、Van Panther。
メンバーはキアラン・ラルフ、アダム・ディーガン、ギャヴィン・フォイ、ジョーダン・ドンワース、ブレンダン・ミラーで構成されている。
バンドのサウンドは、ポストパンク、シューゲイズ、エレクトロニカなど、多様な影響を横断している。

プロジェクトはこれまでに四つの商業リリースを発表してきた。
『Café van Hemel』(2016年)、『Hark!』(2017年)、『Overcast』(2019年)、そして『Icarian』(2025年)である。
また、Covid-19パンデミック中には単発シングル『To Live & Die』(2020年)と『Home』(2020年)もリリースした。

Jim Carroll(The Irish Times)は『Café van Hemel』の“ローファイでオルタナ寄りのざらついた質感”を評価し、Nialler9は『Hark!』のジャンルを自在に横断するサウンドを取り上げ、BBCは『Overcast』のソングライティング、とりわけ「No Seasons」を高く評価した。同曲はSpotifyの編集プレイリスト「A Breath of Fresh Éire」にも選出されている。

Van Pantherは、ノイズロック界の重鎮 Holy Fuck のアイルランド公演(コークのCyprus AvenueとリムリックのDolan's Warehouse)でサポートを務め、The Murder Capital、Scustin、Super Extra Bonus Party、Fox Jaw など多数のアイルランド勢とも共演してきた。

2025年10月、Van Pantherは八曲入りアルバム『Icarian』をリリースした。
Van Pantherは一貫してDIY精神を貫き、楽曲制作、録音、プロダクション、マスタリングから、マーチャンダイズやツアーに至るまで全てを自費で行ってきた。創作の自由度を最優先にする姿勢は、バンドの核となる理念である。

2021年から2023年にかけて制作された『Icarian』は、若い理想主義が崩れ落ち、混乱と諦念、そして不安定な自己認識へと傾いていく過程を描いた、荒々しく緊張感に満ちたエモーショナルな作品だ。鋭いフック、落ち着かないリズム、毒を含むリリックが交錯し、目を開けたまま落下していく感覚を捉えた。自我からその後へと飛び込む、混沌と不協和に満ちた一歩を表現している。